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コラム by OMR編集部

オープンマリッジの起源
オニール夫妻の本と本来の意味

オープンマリッジ 起源 歴史 由来 提唱者 オニール夫妻 1972年 本来の意味 日本語訳

「オープンマリッジ」は、いまは「夫婦がお互いに外の恋愛や性的な関係を認める結婚」という意味で使われることがほとんどです。ところが、言葉が広まるきっかけになった1972年の本では、少し違うことが書かれていました。誰がいつ言い出した言葉なのか、本来はどういう意味だったのかを整理します。

目次

  1. 言葉の出どころは1972年の本
  2. 本の中で言っていた「本来の意味」
  3. 性的な意味で広まった理由
  4. 日本での使われ方
  5. 本来の意味から考えられること
  6. まとめ

言葉の出どころは1972年の本

オープンマリッジという言葉が広く知られるようになったのは、アメリカのニーナ・オニールとジョージ・オニールの夫妻が1972年に出した本『Open Marriage: A New Life Style for Couples』がきっかけです。アメリカでベストセラーになり、各国で翻訳されました。

項目内容
原題Open Marriage: A New Life Style for Couples
著者ニーナ・オニール、ジョージ・オニール(夫婦)
出版1972年、アメリカの M. Evans 社
日本語訳『オープン・マリッジ ― 新しい結婚生活』坂根厳夫・徳田喜三郎訳、河出書房新社、1975年

「誰が作った言葉か」と聞かれれば、この本の著者であるオニール夫妻と答えるのがいちばん近いでしょう。日本でも1975年に翻訳が出ていて、言葉自体は50年前から日本語の本にありました。

本の中で言っていた「本来の意味」

オニール夫妻が本で書いたオープンマリッジは、いまの使われ方よりずっと広い意味でした。夫婦が一つの単位として閉じこもるのではなく、それぞれが一人の人間として成長する余地を持ち、夫婦の外にも友人関係を持てる結婚として描かれています。

役割を固定しない——夫は外で働き、妻は家庭を守る、という決まった役割にしばられない

お互いの成長を認める——相手が趣味や仕事、学びで変わっていくことを、脅威ではなく当然のこととして受け止める

外の人間関係を認める——夫婦以外の友人を持つことを、お互いに認め合う

率直に話す——期待や不満を言葉にして伝え合う

本の大部分はこうした夫婦の関係の見直しにあてられていて、性的な関係に触れた部分は本全体のごく一部でした。その部分でも、夫妻は婚外の性関係を勧めてはいない、ただし避けるべきだとも言っていない、という書き方をしています。

性的な意味で広まった理由

本が売れるにつれて、オープンマリッジは「夫婦がお互いに外での性的な関係を認める結婚」という意味で受け取られるようになりました。夫妻がテレビや雑誌にたびたび登場したこともあり、本の中のごく一部だった性的な関係の話が、言葉の意味として独り歩きした形です。

その後、ニーナ・オニールは1977年に単著『The Marriage Premise』を出しています。この本では「The Marriage Premise」と題した章で、夫婦がお互いに性的な関係を相手だけに限ることを勧めています。

つまり、言葉の生みの親自身が、言葉の広まり方に距離を置いていたことになります。いま日本で使われているオープンマリッジは、本の題名から生まれ、意味がずれて定着した言葉と考えるとわかりやすいでしょう。

日本での使われ方

日本でも1975年に翻訳が出ていますが、いま使われているのは本来の意味ではなく、性的な関係を含む意味のほうです。

使われ方中身
本来の意味(1972年の本)役割にしばられず、お互いの成長と外の人間関係を認める結婚
いま一般的な意味夫婦が合意のうえで、お互いに外の恋愛や性的な関係を認める結婚
近い言葉セカンドパートナー(恋愛感情はあっても体の関係は持たない、とされることが多い)、ポリアモリー(複数の相手との関係を全員の合意で持つ)

言葉の意味が人によって違うので、夫婦で話すときは「どこまでを認めるのか」を具体的に確かめるのが大事です。いまの意味での詳しい説明はオープンマリッジとは、ポリアモリーとの違いはポリアモリーとオープンマリッジの違いで扱っています。

本来の意味から考えられること

オニール夫妻の本が問いかけていたのは、「外の人と関係を持ってよいか」よりも、「夫婦がお互いを一人の人間として扱えているか」でした。外の関係を認めるかどうかは、その延長にある一つの選択肢にすぎません。

  • 相手の変化や、夫婦以外の人間関係を、脅威ではなく当然のこととして受け止められているか
  • 期待や不満を、言葉にして伝え合えているか
  • どちらかの役割が固定されて、一方だけが我慢していないか

夫婦でオープンマリッジを話し合うなら、まずこの土台が整っているかを見るのが、言葉の生みの親の考えにいちばん近い順番です。切り出し方はオープンマリッジの切り出し方で扱っています。

まとめ

  • オープンマリッジは、1972年にオニール夫妻が出した本の題名から広まった言葉
  • 日本語訳は1975年に河出書房新社から『オープン・マリッジ』として出ている
  • 本来の意味は、お互いの成長と夫婦の外の人間関係を認める結婚。性的な関係の話は本の一部だった
  • 性的な意味で広まったが、著者のニーナ・オニールは1977年の本で、性的な関係を夫婦の間に限ることを勧めている
  • 夫婦で話すときは、どこまでを認めるかを具体的に確かめる

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OMR編集部
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