記事を増やしても
順位が動かないとき
記事を増やせば増やすほど強くなる、とは限りません。同じキーワードを狙ったページが自分のサイトに何枚もあると、検索エンジンはどれを出すか決めきれず、評価が分かれます。これが共食い(カニバリゼーション)です。当サイトで実際に起きていた数字を出しながら、見つけ方と直し方を書きます。
目次
共食いが起きているときの症状
順位が伸びない理由は競合が強いからだと片付けられがちですが、次の見え方をしているときは自分のサイトの中に原因があります。
表示は増えているのにクリックが増えない——表示回数だけが伸びて、クリックがついてこない。掲載順位が10位より下のまま表示だけ積み上がっている状態。
専用ページを作ったのに、そのページに表示がつかない——「○○ 40代」で記事を書いたのに、そのクエリで出ているのは別のハブ記事のまま。新しいページのGSC表示が0のまま動かない。
平均順位が記事を追加するたびに悪くなる——取れるクエリが増えると順位の低いクエリが平均に混ざるので、平均順位の悪化そのものは問題とは限らない。ただし主要クエリでも下がっているなら別。
当サイトで実際にあった例を出します。ある1つのクエリに対して、自社の3ページが同時に出ていて、表示979回に対してクリックが0でした。どのページも10位より下で、3枚のうちどれも上がりきらない状態でした。
さらに、年齢で絞ったクエリ群で155表示あったにもかかわらず、そのために作った専用ページの表示は0。出ていたのは幅の広いハブ記事のほうでした。受け皿があるのに使われていないのは、新記事の不足ではありません。
サーチコンソールのクエリ×ページで検出する
推測ではなく数字で確かめます。サーチコンソールの検索パフォーマンスで、1つのクエリに何ページ出ているかを数えるだけです。
- 検索パフォーマンス → クエリのタブで、表示回数の多い順に並べる
- 表示が多いのにクリックが少ないクエリを選んでクリックする(フィルタがかかる)
- そのままページのタブに切り替える。ここに出てくるURLの本数が、そのクエリに出ている自社ページの数
- 2本以上あり、どれも10位より下なら共食いを疑う
APIで一気に見るなら、ディメンションに query と page の両方を指定して取り、クエリごとにページ数を数えます。ページ数が2以上かつ最上位が10位より下のクエリを抜き出せば候補が並びます。
表示回数が数十回以下のクエリは、たまたま複数ページが出ただけのことがあります。100表示以上を目安に見ると、本当に取り合っているものだけが残ります。
サーチコンソールの基本的な読み方はサーチコンソールで見る4つの数字にまとめています。
URLは消さず、役割を分けて直す
共食いを見つけたとき、片方を削除したり301で統合したりするのは最後の手段です。すでに表示を取っているURLを消すと、取れていたぶんまで失います。先にやるのは役割の分離です。
大事なのは3番です。リンクを張るときのアンカーテキストに対象のクエリそのものを含めること。「こちら」「詳しくはこの記事」では、どのページがそのクエリの主役なのかが伝わりません。
内部リンクの張り方そのものは内部リンクの張り方で詳しく扱っています。
修飾語つきのクエリでも起きる
共食いは「ど真ん中の2語」だけで起きるものだと思われがちですが、実際には修飾語をつけたクエリでも起きます。幅の広いハブ記事が、その修飾語にも一応触れているからです。
当サイトの場合、上位3枚のハブ記事がサイト全体の表示回数の48%を占めていました。これらは網羅的に書かれているので、細かいクエリにも引っかかる。結果として、その細かいクエリのために作った専用ページの前に立ちはだかります。
専用ページがあるのに表示が0なら、足りないのは新しい記事ではなくそのページへの内部リンクです。まず、そのページに何本リンクが入っているか数えてください。
キーワードごとにページを用意する設計そのものはキーワードの選び方で扱っています。
受け皿側の本文でその語を数える
専用ページを作ったのに出てこない、という場合にもうひとつ確認することがあります。そのページの本文に、狙っているクエリの語が実際に何回出てくるかです。
当サイトで、あるクエリの受け皿として作ったページを調べたところ、狙っていた語の片方が本文に1回も出てこない状態でした。タイトルには入っていたのですが、本文が別の言い方で通してあった。これでは、そのクエリの受け皿として認識されません。
- タイトル・H1・リード・H2のどこかに、狙う語が自然な形で入っているか
- 本文中に、その語がそのままの並びで数回出てくるか
- 言い換えばかりで通していないか(同義語で書くのは読みやすいが、受け皿としては弱くなる)
キーワードを詰め込む話ではありません。書いたつもりで書かれていない、という抜けを潰すだけです。
効果測定に平均順位を使わない
直したあとの効果を平均順位で測ると判断を誤ります。当サイトで、あるページの流入を伸ばしたときの数字です。
平均順位だけを見れば大失敗ですが、実際にはクリックが2倍以上になっています。取れるクエリの数が増えた結果、順位の低いクエリが平均に大量に混ざっただけです。
共食いを直したかどうかは、対象クエリ1本に絞って、そこに出ているページ数と最上位の順位を見てください。サイト全体の平均は、この判断には使えません。稼げない原因の切り分け方はアフィリエイトで稼げない原因の切り分け方にまとめています。
まとめ
- 表示は増えるのにクリックが増えないときは、自社ページ同士の共食いを疑う
- GSCでクエリを選び、ページのタブに切り替えて出ているURLの本数を数える
- 2本以上かつ最上位が10位より下、表示100回以上のものを候補にする
- URLは消さない。主役を決め、脇役から語を抜き、クエリを含むアンカーで主役へリンクする
- 専用ページがあるのに表示0なら、足りないのは記事ではなく内部リンク
- 受け皿ページの本文に、狙う語がそのままの並びで出ているかを数える
- 効果測定に平均順位を使わない。対象クエリのページ数と最上位順位で見る
数字を出して書ける案件を探しているなら
OMRの紹介プログラムは、成果地点が有料プランの購入で、プラン別の報酬を事前に公開しています。アフィリエイター登録は無料です。
プログラムの条件を見る →実際に各サービスに登録・利用し、会員層・安全機能・使い勝手を検証。中立的な視点から情報を発信しています。
この記事が参考になったらシェアしてください
X でシェアする