ChatGPT経由の流入がGoogleを超えた
AI検索から読者を取る記事の作り方
検索順位が上がらないと悩んでいるあいだに、読者の入り口が変わり始めています。この記事では、当メディアの実測値を先に出したうえで、AI検索に拾われる記事と拾われない記事が何で分かれるのかを整理します。順位が付く前の新しい媒体ほど、ここは効きます。
実測値を先に出す
当メディア(既婚者向けマッチングの比較サイト)の直近4週間のアクセス内訳です。AIアシスタント経由が、検索エンジン経由を上回りました。
AIアシスタント経由の内訳は、ほとんどがChatGPTで、残りがCopilotです。全セッションのおよそ48%がAI経由という計算になります。
もう一つ重要なのは着地しているページです。AI経由で最も多く開かれたのは、コラム記事ではなく比較一覧ページでした。個別のコラムは、AI経由の着地としてはほとんど選ばれていません。
記事の本数を増やしても、AIが引用するページは限られます。どの形の記事が引用されるかを先に知っておくほうが効率がいい、というのがこの数字から言えることです。
AIに拾われる記事と拾われない記事
実際に引用されているページと、そうでないページを見比べると、差ははっきりしています。
拾われる:比較・一覧の形——複数の選択肢を同じ項目で並べたページ。AIは「AとBのどちらがいいか」という質問に答えるために、項目がそろった表を探しています。
拾われる:条件つきの結論——「短期で試すならA、長く使うならB」のように、条件ごとに答えが分かれている記述。そのまま回答に組み込める形になっています。
拾われにくい:体験や心情が中心——読み物として良くても、質問への答えとして切り出せる部分が少ない記事は引用されにくい傾向があります。
拾われにくい:結論が最後にしかない——前置きが長く、結論が終盤にだけある構成は、必要な部分を取り出しにくくなります。
つまり読み物としての良さと、引用されやすさは別の軸です。どちらも必要ですが、AI経由を取りにいくなら後者を意識した記事を媒体の中に何本か置いておく、という考え方になります。
明日から直せる5つ
既存の記事に対して、書き直しではなく追加で対応できるものを挙げます。
- 比較表を1つ入れる——項目名をそろえた表が1つあるだけで、引用の対象になりやすくなる
- 結論を冒頭にも置く——最後のまとめと同じ内容を、リード直後に短く置く
- 条件つきで書き分ける——「Aが向いているのはこういう人」という形にして、断定を避けたまま答えを出す
- 数字の出どころを書く——「公式サイトの料金ページに記載」まで書くと、引用されたときに情報の強度が上がる
- 見出しを質問の形に寄せる——「料金の仕組み」より「1ヶ月と12ヶ月で月額はどれだけ変わるか」のほうが質問に当たりやすい
どれも通常の検索対策と矛盾しません。比較表・冒頭の結論・出典の明示は、検索エンジン側から見ても評価を下げる要素ではないので、AI検索だけのために別の記事を作る必要はありません。
キーワードの選び方そのものはアフィリエイトのキーワード選定、記事どうしのつなぎ方は内部リンクの設計と貼り方にまとめています。
AI経由の読者は成果につながるのか
流入が増えても申し込みに至らなければ意味がありません。当メディアではAI経由の読者からも実際に申し込みが発生しています(件数や金額は公開していません)。
傾向として言えるのは次の2点です。
比較を済ませた状態で来る——AIが先に選択肢を絞っているため、着地した時点で検討が進んでいることが多くなります。
滞在が長くなりやすい——料金表や条件を確認しに来るので、ページ内をひととおり読む動きになりやすい傾向があります。
一方でAI経由の流入は検索順位と連動しません。順位が深いページが引用されることもあれば、その逆もあります。検索の数字だけを見ていると、この流入は最後まで見えません。計測の見方はサーチコンソールの見方で扱っています。
まとめ
AI検索からの流入について、押さえておくことは4つです。
- 当メディアではAI経由が全セッションの約48%になり、検索エンジン経由を上回った
- AIが着地先に選ぶのは、コラムより比較・一覧の形をしたページ
- 比較表・冒頭の結論・条件つきの書き分け・出典の明示が効く
- AI経由は検索順位と連動しない。順位だけ見ていると気づけない
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