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コラム by OMR編集部

不倫・浮気・婚外恋愛は
何が違う?3つの線引きを整理する

不倫 浮気 婚外恋愛 違い 線引き 不貞行為 定義

この3つの言葉は日常会話ではほとんど同じ意味で使われますが、実際にはそれぞれ引いている線の位置が違います。法律が扱う線、夫婦の間で決まる線、当事者が自分で名乗る線。どの線の話をしているのかが噛み合っていないと、同じ状況について話しているのに結論だけが食い違います。

目次

  1. 3つの言葉が混ざって使われる理由
  2. 「不倫」が実際に指している範囲
  3. 「浮気」の線を決めているのは誰か
  4. 「婚外恋愛」は何を指して使われているか
  5. 3つの線引きを1枚に整理する
  6. 自分の関係はどこに立っているのか

3つの言葉が混ざって使われる理由

この記事は言葉の意味の整理に絞っています。慰謝料や法的な責任の範囲については違法?慰謝料が問題になる境界線、婚外恋愛という関係そのものの中身については婚外恋愛とは?で扱っています。また、ここでの説明は一般的な整理であり、個別の事案についての法的な判断ではありません。

「不倫」「浮気」「婚外恋愛」は、報道でも会話でも入れ替えて使われます。そのため同じ言葉を使いながら、話している当事者の頭の中ではまったく違う範囲を指していることが起こります。

ずれが生まれる原因ははっきりしていて、3つの言葉の出どころが違うからです。

不倫——法律の言葉ではないが、法律が扱う「不貞行為」という概念と隣接して使われてきた。責任を問う側の言葉

浮気——純粋に日常語。どこからを浮気とするかは夫婦や恋人同士で決まっていて、社会共通の基準がない

婚外恋愛——比較的新しい言い方で、当事者が自分の関係を説明するときに使う。中立的に響くぶん、範囲はいちばん曖昧

つまり責任を問う側の言葉・関係の中で決める言葉・当事者が名乗る言葉が同じテーブルに並んでいる状態です。まずこの出どころの違いを押さえると、以降の線引きが整理しやすくなります。

「不倫」が実際に指している範囲

まず前提として、「不倫」という言葉自体は法律用語ではありません。法律の側にあるのは「不貞行為」という概念で、これは一般に配偶者以外の相手との肉体関係を指すものとして扱われてきました。

日常で使われる「不倫」は、この不貞行為を含みつつ、そこまで至っていない関係も含めて使われます。ここに最初のずれがあります。

言い方指している中心肉体関係がない場合
不貞行為(法律側の概念)配偶者以外との肉体関係原則として当てはまらない
不倫(日常語)配偶者を裏切っているとみなされる関係全般状況次第で含めて呼ばれる
浮気(日常語)話し手の感覚で決まる含めて呼ぶ人が多い

報道や会話で「不倫」と呼ばれている関係が、法的に不貞行為と判断される関係と一致しているとは限りません。逆に肉体関係がなくても、頻度や態様によっては夫婦関係を壊したとして責任が問題になることがあります。「線を越えていないから大丈夫」という理解は、実務的には安全な整理ではありません。

この点をもう少し具体的に知りたい場合は既婚者マッチングは違法?慰謝料が問題になる境界線を読んでください。ここでは「不倫は責任を問う文脈の言葉である」という位置づけだけ押さえておけば十分です。

「浮気」の線を決めているのは誰か

浮気には共通の基準がありません。よく議論になる「どこからが浮気か」という問いに答えが出ないのは、答えが人ではなく関係ごとに置かれているからです。

  • 二人で会って食事をした時点で浮気だと考える人
  • 毎日連絡を取り合っていれば会っていなくても浮気だと考える人
  • 気持ちが向いた時点で浮気だと考える人
  • 肉体関係がなければ浮気ではないと考える人

どれも間違いではありません。浮気の線は夫婦や恋人同士の合意でしか決まらないためです。そして多くの夫婦は、その線をはっきり言葉にしないまま結婚生活を続けています。

問題になるのは、線が引かれていなかったときではなく、二人が違う場所に線を引いていたことが後から分かったときです。片方は「食事くらいなら」と考え、もう片方は「連絡を取っている時点で」と考えていた。この差が、事後の説明をほとんど不可能にします。

だからこそ「浮気ではない」という自己判断はあまり意味を持ちません。判断する側は自分ではなく配偶者だからです。

「婚外恋愛」は何を指して使われているか

婚外恋愛は、上の2つと比べると新しい言い方です。特徴は責任を問う視点がいったん外れていることにあります。不倫は責められる側から見た呼び名、浮気は関係の内側で使われる呼び名ですが、婚外恋愛は当事者が自分の状態を説明するための言葉として使われています。

そのぶん範囲は最も広く、次のようなものがすべて含まれた形で使われています。

気持ちだけの関係——会っていない、連絡だけの関係もここに含めて語られることがある

継続的に会う関係——セカンドパートナーと呼ばれる関係の多くはここに入る

肉体関係を伴う関係——この場合は不倫・不貞行為と重なる

重要なのは、名前を言い換えても関係の性質は変わらないという点です。婚外恋愛と呼んだからといって、配偶者にとっての意味や法的な扱いが変わるわけではありません。言葉が中立的に響くぶん、自分の状態を実際より軽く見積もってしまうことがあります。

婚外恋愛という関係の中身については婚外恋愛とは?既婚者が心を寄せる相手を持つということで詳しく書いています。似た言葉として使われるポリアモリーやオープンリレーションシップは、配偶者の合意があるという点でまったく別の前提に立っています。

3つの線引きを1枚に整理する

ここまでの内容を、誰が線を引いているかという軸で並べ直します。この視点で見ると、3つの言葉が競合しているのではなく、別々の場所の話をしていることが分かります。

線を引く主体線の位置主に使われる場面
不倫社会・司法不貞行為を中心に、比較的はっきりしている責任を問うとき
浮気夫婦・恋人関係ごとに違い、明文化されていないことが多い関係の内側で話すとき
婚外恋愛当事者本人最も広く、本人の説明次第で動く自分の状態を語るとき

たとえば「これは浮気じゃない、婚外恋愛だ」という言い方は、線を引く主体を配偶者から自分に移し替えているだけで、配偶者の側の線が動いたわけではありません。主体を移しても、他の主体の線はそのまま残ります

逆に、この整理を知っていると自分の状況を正確に把握できます。「自分は婚外恋愛のつもりだが、配偶者の線では浮気に当たり、司法の線ではまだ不貞行為ではない」——このように3つ並べて考えられる状態が、いちばん現実に近い認識です。

自分の関係はどこに立っているのか

言葉の整理をした上で、最後に確認しておきたいことがあります。呼び名を選ぶ作業と、実際に何をするかを決める作業は別物だということです。

呼び名で線を動かそうとしない——名前を変えても、配偶者から見た事実と法的な評価は変わらない

自分の線だけで判断しない——浮気の線を決めているのは自分ではなく配偶者。自己判断は根拠にならない

後から説明できるかで考える——どの言葉を使うかより、その行動を後から読み返されて説明できるかのほうが実務的

既婚者向けのマッチングサービスを検討している人にとって、この整理は「どこまでなら大丈夫か」を探すためのものではありません。自分がどの線をまたごうとしているのかを、事前に自覚しておくためのものです。そのうえで、越えない範囲を自分で決めておくほうが、結果として長く穏やかに続きます。

実際に多いのは、肉体関係を前提としない話し相手としての関係を望んでいる人です。その形については不倫しない出会いはある?既婚者が心のつながりを求めるときの距離感でも触れています。

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OMR編集部
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