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コラム by OMR編集部

週末別居とは
何を指す言葉か

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週末別居で検索すると、出てくるのはほとんど週末婚の説明です。これは書き手が間違えているというより、この言葉に決まった定義が無いからです。同じ言葉で正反対の暮らし方を指していることもあります。まず何を指しているのかをはっきりさせないと、調べても自分の状況に合う話に行き着きません。

目次

  1. 決まった定義が無い言葉
  2. 似た言葉との位置関係
  3. 週末だけ離れる形が選ばれる理由
  4. 始める前に決めておく4つ
  5. 離婚率が高いという話について
  6. まとめ

決まった定義が無い言葉

週末別居は、法律用語でも統計上の区分でもありません。民法に規定があるわけではなく、人口動態統計にもこの区分は存在しません。そのため、使う人によって指しているものが違います。

実際に使われている場面をまとめると、だいたい次の3つに分かれます。

平日は同居、週末だけ離れる——普段は一緒に住んでいて、金曜から日曜だけ別々に過ごす形です。片方が実家や別宅に行く、趣味や仕事のために離れる、といった使われ方をします。

週末婚と同じ意味で使っている——平日は別々に住み、週末だけ一緒に過ごす形です。本来これは週末婚と呼ばれるものですが、「平日は別居している」という側面から週末別居と書かれることがあります。

離婚に向かう別居の入り口——関係が悪化して、まず週末だけ距離を置いてみる、というケースです。ここでの別居は、夫婦の形の選択ではなく、話し合いのための時間です。

1つめと2つめは同居している日が正反対です。誰かに相談したり記事を読んだりするときは、どちらの意味で使われているかを先に確かめないと話が噛み合いません。

この記事では、いちばん多い1つめ(普段は一緒に住み、週末だけ離れる形)を中心に扱います。

似た言葉との位置関係

夫婦の住まいの形を表す言葉はいくつもあって、重なり合っています。整理すると次のようになります。

言葉住まい何を指しているか
週末別居普段は同居/週末だけ離れる定義が定まっていない。文脈で意味が変わる
週末婚平日は別居/週末だけ同居夫婦が選んだ暮らし方。婚姻関係は続いている
別居婚常に別々の住まい婚姻届は出したうえで住まいを分ける形
家庭内別居同じ家に住む住まいは同じで、生活と心の距離だけがある
卒婚同居も別居もある夫婦を続けたまま、互いの生活を独立させる考え方
法律上の別居別々の住まい離婚や婚姻費用の判断材料になる、事実としての別居

それぞれの詳しい話は個別の記事にあります。

自分が探しているのがどれなのかが決まると、読むべき記事も決まります。

週末だけ離れる形が選ばれる理由

普段は一緒に暮らしていて、週末だけ離れる。これを選ぶ理由は、関係が悪いからとは限りません。

一人の時間を確保したい——平日は仕事と家事で埋まり、週末も家族の予定で埋まる。そこに自分の時間が一切無いことが、じわじわ効いてくる場合です。

実家や介護の事情——親の介護や実家の用事で、週末はどうしても別行動になる。結果として週末別居の形になっているケースです。

趣味や活動が別方向——片方が週末に趣味の予定を入れ続ける。最初は不満の種でも、割り切って別行動にしたほうが穏やかになることがあります。

休みが合わない——シフト勤務や職種の違いで、そもそも休日が重ならない。無理に合わせるのをやめた形です。

共通しているのは、離れる時間を先に決めてしまうほうが、揉める回数が減るという点です。予定が合わないたびに交渉するより、最初から別行動の日と決めておくほうが摩擦が少なくなります。

始める前に決めておく4つ

形が曖昧なぶん、決めていないところが後で問題になります。始める前に言葉にしておきたいのは次の4つです。

  • お金——別行動の日の費用をどちらが持つか。二重に住まいを持つ場合は、家賃と光熱費の負担割合まで決めておきます。
  • 子ども——週末に子どもがどちらといるか。毎週固定にするのか、交代にするのか。急な予定変更をどう伝えるか。
  • 連絡——離れている間、連絡を取るか取らないか。取らないと決めた場合、緊急時だけは別、という線をどこに引くか。
  • 見直す時期——いつまで続けるか、いつ話し合い直すか。期限を切らないと、そのまま何年も経ってしまいます。

この4つは、うまくいっているうちに決めておくのが肝心です。揉めてから話し合うと、条件の交渉ではなく責任の押し付け合いになります。

特に見直す時期は忘れられがちです。「とりあえず」で始めた形が定着すると、片方だけが不満を溜めている状態にも気づけません。

離婚率が高いという話について

この手の言葉を調べると、離婚率が何倍という数字がよく出てきます。先に結論を書くと、週末別居や週末婚の離婚率を示した公的な統計は見つかりません

厚生労働省の人口動態統計には離婚の詳細表がありますが、そこでいう別居は離婚届に記載された別居時点のことです。つまり離婚に向かう過程の別居を数えたもので、夫婦が選んで住まいを分けている形とは数えている対象が違います。

この話は週末婚とは?離婚率の話と、続いている夫婦が決めていることに、出回っている数字の出どころまで含めて書いてあります。

まとめ

  • 週末別居に決まった定義は無く、3つの意味で使われている
  • 「普段は同居・週末だけ離れる」と「週末婚と同じ意味」は、同居している日が正反対
  • 選ぶ理由は関係の悪化とは限らず、時間・介護・趣味・シフトなど事情はさまざま
  • お金・子ども・連絡・見直す時期の4つは、始める前に決めておく
  • 離婚率の倍率に公的統計の裏づけは無い

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OMR編集部
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