位置情報・GPSでバレることはある?
見落としがちな5つの経路と設定
位置情報でバレるかと聞かれると、多くの人はアプリの距離表示を思い浮かべます。ただ実際に問題になりやすいのはマッチングアプリの外側にある経路です。家族と共有している設定、写真に残る撮影場所、地図アプリの履歴。この記事では5つの経路を順に見て、それぞれどう見直すかを整理します。
目次
位置情報が伝わる経路は1つではない
身バレ対策全般はスマホから足がつかないために|通知・履歴・共有設定の見直し方で扱っています。この記事はそのうち位置情報という経路だけを取り出して掘り下げたものです。通知やブラウザ履歴といった位置情報以外の経路は、そちらを参照してください。
まず全体像を示します。位置情報が第三者に伝わる経路は、大きく分けて次の5つです。
このうちマッチングアプリ自体が原因になるのは3つ目だけです。残りの4つはアプリを使っていなくても存在する経路で、だからこそ対策から漏れやすいところです。
経路1:家族との位置情報共有
いちばん見落とされているのがこれです。スマートフォンのアカウントには、家族と位置情報を共有する機能があります。子どもの見守りや端末の紛失対策として設定して、そのまま忘れているケースが多くあります。
- 端末を買い替えたときに家族設定を引き継いだまま使っている
- 子どもの見守り用に入れた共有アプリに、自分も参加したままになっている
- 端末を探す機能が家族の端末から見える状態のままになっている
- 家族で使っているカレンダーに、移動を伴う予定が自動で入っている
この経路の厄介なところは、相手が意図して見にいかなくても通知が届く場合がある点です。設定によっては、特定の場所に到着したときや家を出たときに家族側へ通知が飛ぶ機能があります。
急にオフにすると逆に目立つ——共有していたものを突然切ると、そのこと自体が話題になる。オフにする理由を先に用意しておく
端末を探す機能は別枠——位置情報の共有をオフにしても、端末を探す機能が別に有効になっていることがある
見直すときは、位置情報の共有・端末を探す機能・共有アプリの3つを別々に確認してください。ひとつオフにすれば全部止まるという構造にはなっていません。
経路2:写真に残る撮影場所
スマートフォンで撮った写真には、撮影した日時と場所の情報が記録されていることがあります。画面上では見えませんが、写真ファイルそのものに含まれる形で残ります。
問題になるのは次のような場面です。
プロフィール写真に使う——自宅や職場で撮った写真をそのまま登録すると、生活圏が推測される材料になりうる
メッセージで写真を送る——やり取りの中で送った写真から、行動範囲が分かることがある
同じ場所で撮った写真が複数ある——1枚では分からなくても、複数枚あると生活圏が絞られる
対策は難しくありません。カメラの位置情報記録をオフにするか、一度スクリーンショットを撮り直して、その画像を使うかのどちらかです。スクリーンショットには元の撮影場所の情報が引き継がれません。
プロフィール写真の選び方そのものについては既婚者マッチングの顔写真はどうする?、加工をどこまでしてよいかについては写真の加工はどこまで許される?で扱っています。
経路3:アプリの距離表示・エリア表示
マッチングサービスには、近くにいる相手を探せる機能を持つものがあります。この種の機能がある場合、自分の位置がおおまかな距離やエリアとして他のユーザーに見える可能性があります。
ただしこの経路は、5つのうちではいちばんコントロールしやすいものです。画面に表示されている以上、何が出ているかを自分で確認できるためです。
- 登録前に、距離やエリアの表示があるサービスかどうかを公式の説明で確認する
- エリアの設定を、生活圏そのものではなく少し広い単位で登録できるか確認する
- 自宅や職場にいるときにアプリを開かない、という運用でも精度は下げられる
- 検索条件を距離ではなく他の条件で絞る
サービスごとに仕様が違うため、実際にどう表示されるかは登録前に公式サイトで確認してください。各サービスの特徴は比較一覧にまとめてあります。
経路4・5:地図アプリの履歴と、投稿からの推測
残る2つは、端末を直接見られたときと、公開した情報から推測されるときの経路です。
地図アプリの履歴は、検索した場所と実際に訪れた場所の両方が残ります。端末を家族に渡す機会がある人ほど影響が大きい経路です。履歴を残さない設定にするか、定期的に消す運用にしておきます。
レビュー投稿やSNSへの投稿は、本人が公開している情報なので誰でも見ることができます。店舗のレビューを書く習慣がある場合、投稿日時と場所の組み合わせから行動が分かることがあります。
消すこと自体が痕跡になる——頻繁に投稿していた人が急に消すと、それ自体が不自然に映ることがある
同乗者や連れが写り込む——自分は気をつけていても、相手側の投稿から分かることがある
交通系ICカードやクレジットカードの利用履歴も、場所と時間が残るという意味では同じ性質を持っています。決済まわりについてはクレジットカードの明細でバレる?で扱っています。
設定チェックリスト
最後に、この記事で扱った5つの経路を確認できる形にまとめます。一度に全部変えず、日常の使い勝手が壊れない範囲で順に見直すのがおすすめです。
- アカウントの家族設定で、位置情報の共有相手を確認した
- 端末を探す機能が、家族の端末から見える状態になっていないか確認した
- 見守り用の共有アプリに自分が参加したままになっていないか確認した
- カメラの位置情報記録をオフにした(または送る写真はスクリーンショットに切り替えた)
- 使うサービスに距離・エリア表示があるかを公式で確認した
- 地図アプリの履歴を残さない設定にした、または消した
- レビュー投稿の公開範囲と過去の投稿を確認した
ここまでやっても、位置情報だけを完全に遮断することはできません。できるのは、複数の情報を組み合わせないと分からない状態にしておくことです。実際に問題になるのは、ひとつの決定的な情報より小さな情報が積み重なったときのほうが多くあります。
なお、知人に見つかるという別種のリスクについては共通の知人にアプリで見つかったらで扱っています。
実際に各サービスに登録・利用し、会員層・安全機能・使い勝手を検証。中立的な視点から情報を発信しています。
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